運命は動き出す

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あの日… 男の子を庇った瞬間、私の身に何が起きたの? 私は死んで転生してしまったの? でも昨日までのリーリエさんとしての記憶も全くない。 それともリーリエさんって人に憑依してしまったのかな? とにかく、今の私は白石沙羅ではなくなってしまった。 そうだ! これは夢かもしれない。もう一度寝てみよう。 布団を被り、現実逃避した。 けれど夕方、もう一度目を覚ましてもそこは、先程の豪華な部屋だった。 なぜこんな事になったかなんて、これ以上考えるだけ無駄そう…。 私はばあやを呼んだ。 記憶を失った事にして、私はたくさん質問し、分からない事は教えてもらうことにした。 この世界の事を知る必要があった。
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