22人が本棚に入れています
本棚に追加
リーリエ・アンジェ16歳。
公爵令嬢だけど、両親は1年前に事故で亡くなったらしい。
でも莫大な遺産を相続していて、今も令嬢として何不自由なく暮らしていけるそうだ。
今はお爺さん執事のアドさん、恰幅の良いコックのヨームさん、メイド長の婆やターニャ。
他数人の使用人達とこの屋敷に住んでいるらしい。
それにしてもこの国の言葉は通じるし、文字の読み書きも理解出来るなんて不思議。まるで私の脳に翻訳機が付いてるみたい。
リーリエの外見は、肩より下まで伸びた赤茶色のふわふわウエーブの髪。
少しツリ目で薄紫の瞳。
胸はあるのに細い腰。
ヒラヒラのレースにリボンたくさんの豪華なドレス。
かわいいというより美人系。
見た目も白石沙羅とは別人になっていた。
そして私はある名を聞いて全てを知ることになる。
「ここはシルビア王国。お嬢様の婚約者様はこの国の第一王子、アスタリア殿下です」
アスタリア!?
そういえばゲームのアスタリア様には悪役令嬢の婚約者がいたような…。
もしかしてここはあの『バイオレット・ガーデン』の世界!?
最初のコメントを投稿しよう!