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健太郎はそんな風に頬を赤らめて興奮するロビンの手を優しく握った。
そして、ロビンの椅子に移動して、自分もロビンの座る椅子に無理やり座る。
「ケン、狭いよ」
そう言って笑うロビンを自分の膝の上で乗せた。
「今日、僕が美味しいケーキを買って来た時よりも、すごく幸せそうな顔してる。
そんなに僕の親がいいの?」
ロビンは笑いながら健太郎の首にしがみついた。
「自分の親にやきもちを焼くなんて、夢にも思わなかったよ…」
そんな事を言いながら、健太郎はロビンにまったりとしたキスをする。
さっきのケーキを食べたせいで、今日のキスはマンゴーの甘い味がした。
健太郎はロビンの髪をかき上げ、自分のおでこをロビンのおでこにくっつける。
「でも、考えようによっては、僕はすごい味方を手に入れたのかもしれないな。
これでロビンは僕から離れられなくなる…」
健太郎は目を細めて微笑むロビンを力強く抱きしめた。
今度は健太郎がロビンの首筋に顔を埋める。
僕を置いていかないで…
ロビンの吐息で微笑んでいるのが分かる。
二人を包み込む甘いひと時は、長くは続かない。
そんな不安を健太郎は必死に抑え込みながら、欲望に駆られたキスを繰り返した。
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