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「健太郎、どういう風にロビンと再会したのかちゃんと説明して。
その前に、再会したその日に私達にどうして連絡してくれなかったの?
もう、本当にマイペースなんだから」
健太郎は面倒くさそうに大きく息を吐いた。
ロビンはそんな健太郎の仕草が大好きだ。
いつもはいい子のケンも、ご両親の前では小さな子どもに戻ってしまう。
「偶然、カフェで再会した。
僕はすぐに分かったよ、ロビンだってね」
健太郎の話はそれで終わった。
偶然、カフェで再会した?
以前、その事で揉めた事をもう忘れている。
いや、あえて、忘れたふりをしているのかもしれない。
お父様達に問い詰められても細かく話さなくて済むから。
「二人には言ってなかったけど、僕はずっとロビンを探してたんだ。
だから、僕の念がロビンを引き寄せたのかもしれない。
そういう力を僕は身につけているみたいだから」
健太郎は、そんなぼんやりとした事を言って笑った。
もう、この話はおしまいとそんなニュアンスを漂わせて。
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