君の未来に僕は居るの?

14/16
前へ
/188ページ
次へ
「もう、こんな時間…」 ロビンはそう呟いて健太郎を見た。 健太郎は優しく微笑んで目配せをする。 「もうそろそろ帰ろうか…」 健太郎がそう言うと、みどりは少しだけ寂しそうに俯いた。 すると、昭彦がロビンにこう質問した。 「ロビンはこの先もEOCで働けるのかな?」 健太郎はしばらく考えてそしてロビンを見た。 その表情は自分で話した方がいいよと、ロビンにはそう言っているように見える。 「あの… 私… 実は、EOCの仕事は三か月と決めていて、だから、今週の水曜日で契約は切れてしまいます。 その後は…」 ロビンは健太郎の両親を前にして大きく深呼吸をした。 大好きなママの大切なご主人様は、生涯、この二人だけだった。 だから、ママの事を避けてはダメ。 ちゃんと自分の今の気持ちを分かってもらいたい。
/188ページ

最初のコメントを投稿しよう!

395人が本棚に入れています
本棚に追加