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カルテに目を通していると
志賀崎「ところで…都心の有名医師が何でまた町の歯医者なんかに?他に良い所あったんじゃないのか?」
コーヒーカップを差し出しながら、疑うような目で問いかけ
東雲「ありがとうございます…ここに来たのは志賀崎先生に憧れて…是非とも下で1から出直した気持ちで働かせて頂こうと思って」
コーヒーカップを受け取り、疑う志賀崎の目を見ながら真剣に、半ば熱く語っていると-
何かの弾みにコーヒーが零れ
東雲「熱ッ」
足にかかると、カルテを濡らさないよう、カップを余所に置くと、グイッと腕を掴まれ
志賀崎「バカ来い」
そぅ言われたままついて行くとバスルームに連れて行かれ
志賀崎「冷やすからズボン脱げ」
シャワーを片手に言う志賀崎…
東雲「だっ大丈夫です」
憧れの志賀崎の前で脱げないと思う東雲だったが…
志賀崎「あぁグダクダ言うな」
イラッとしたのか半ば暴言を吐くとズボンを脱がせシャワーをかけ
東雲「冷たッ///~ッ//」
春先に水はやはり冷たい…
肩に力が入り冷たさを我慢していると志賀崎は上着を脱ぎ
志賀崎「肩にかけとけ」
ため息混じりに手渡し
東雲「すみません…」
下着だけという恥ずかしさと情けなさに俯きながら黙ってしまう
志賀崎「…」
言葉かけずらそうな顔をしていたが
志賀崎「エリート坊ちゃんかと思ってたけど…そんな事ないんだな」
クスクス笑いながら言う
東雲「エリートだなんて…まだまだ新米のヒヨッコですよ」
拗ねたような言い方になってしまい恥ずかしそうに顔を赤らめると
志賀崎はシャワーを止め
志賀崎「拗ねるなよ」
頭を軽く撫で、東雲が志賀崎を見ようと顔を上げると
東雲「ん////」
触れるだけの軽いキスをされた
志賀崎「服着て診察室に来なさいまだ教える事は山ほどありますから」
ニッコリ笑い言うとパタパタと診察室に向かった…
一方、目を丸くさせたままの東雲は、何が起こったのか理解出来ずに、数分間座ったままだったが、ハッと我に返り部屋に行き着替えて診察室に向かった
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