<3月3日>六花とセックスをする※

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<3月3日>六花とセックスをする※

 #六花とはキスする仲になってから、会う度に唇を求め合うようになった。二人ともキスが上手くなり、お互いに体の感じる部分も知るようになった。  一昨日は卒業式で、今日、六花が俺の家に会いに来て、卒業祝いだと彼女の体をプレゼントされた。俺と一つになりたいと以前から言っていて、俺も久々のセックスの相手として六花を選んだ。和葉さんとは違い、おそらくバージンであろう彼女を、どうリードしたら良いのか作戦を練って臨んだ。  誰もいない俺の家に入ると、六花がいきなり抱き着いてきた。いつもは大人しい彼女が、こんなに積極的で激しい面を持ち合わせていたとは知らなかった。少しの間玄関先で抱き合ってキスに没頭していると、六花の体から力が抜けていた。抱きかかえるようにして部屋に連れて行き、温かいココアを飲みながら話をした。俺は(あせ)ってはいなかったが、六花は落ち着かない様子だった。  いよいよとなった時、六花は自ら身に着けている物をすべて脱ぎ捨てベッドに入った。彼女の(いさぎよ)さに脱がす喜びを失ったが、俺も素っ裸になって抱き合った。背は低いが均整の取れた体は柔らかく、俺はずっと興奮したままだった。和葉さんに教わった事を思い出しながら、丁寧に六花の体を愛撫した。俺の物にも触って欲しかったが、初めての彼女に求める事ではないと思って我慢した。六花はあまり反応を示さなかったが、下の部分は(うるお)っていたので、用意しておいたゴムを着けて挿入した。痛がると思ったが、意外とすんなり入って拍子抜けだった。彼女は涙を浮かべながら、俺にしがみ付いていた。#  千宙の家に入ると、六花は彼にいきなり抱き付いてキスを求めた。千宙は驚きながらも、彼女の口の中を舌でかき回しながらキスに応えた。千宙の部屋に案内された六花は、心ここにあらずという気持ちで落ち着かなかった。 ☆六花☆とうとう、千宙さんに抱かれる日が来た。あの夏の嫌な記憶を消し去るために、千宙さんに私のすべてを捧げようと思った。彼の私への恋情がどうであれ、好きな人に抱かれる喜びを知りたかった。灰田先輩と関係があった事、処女を喪失した事は絶対に内緒で済まそうと思った。☆☆☆☆☆  六花は灰田に処女を奪われてから、しつこく呼び出されていた。 「来ないと、俺とセックスした事を千宙にばらすゾ!」と(おど)され、それから二度関係を持った。相談する相手もなく、ただ千宙には知られたくないという思いで、灰田の言いなりになった。 ☆六花☆先輩とのセックスは愛情もなく、ただ彼の性欲の処理のためだけだった。いやらしい格好をさせられたり、股間に悪戯(いたずら)されたり、嫌な事ばかりだった。入れられても痛いばかりで感じる事もなく、人形のように横たわって我慢していた。☆☆☆☆☆  灰田は六花をモノにした事に満足していたが、セックスの相手として物足りなさを感じていた。いつも受け身で、される事は拒まない代わりに反応がなく、彼の要求にも応えない態度にイラついていた。 「六花、感じないのか?不感症かよ!こんなに可愛がってるのに、そういうのをマグロ女って言うんだよ!こんな女としても面白くないし、立松も驚くだろうよ!」  六花は彼の配慮のない言葉の意味がよく理解できなかったが、侮辱されている事だけは分かった。それ以来、灰田からは連絡がなく、六花は取りあえず安堵した。 ☆六花☆千宙さんの手が、私の体を触っている。おっぱいをいじる手、赤ちゃんみたいに乳首を吸う口が愛おしい。今まで覚えた事のない快感で、思わず声が出てしまって恥ずかしい。一つひとつ言葉で確認しながら進んでくる彼に、やさしさと愛情を感じる。早く一つになりたくて、心も体も彼を求めている。☆☆☆☆☆  千宙は六花の胸をもみ、乳首をやさしく吸って手を下半身に移動した。陰毛のはえていない滑らかな感触に驚いたが、そのまま何も言わずに指を(ちつ)の入口付近で遊ばせた。六花は恥ずかしさも忘れて(あえ)ぎ声をもらし、彼の物を受け入れた。障壁となる物は既になく、千宙と合体できた喜びに満ちあふれていた。  千宙は六花が処女でない事に気付いていたが、それを詮索しても仕方がなく、彼女とのセックスを楽しんだ。そしてそれ以後、彼女と会う事はなかった。  中学、高校時代の彼氏、彼女たちの、思春期の性衝動に翻弄(ほんろう)される話でした。 『幼い恋のすれ違い』の主人公である立松千宙と梅枝七海の二人も、それぞれ異性との関りを経験しました。大学生となった二人の関係はどうなっていくのか、『すれ違う恋の告白日記(後篇)』をご期待ください。
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