【花織(17歳)の告白】※

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【花織(17歳)の告白】※

 上半身の重みと下半身に鈍痛を感じ、目を覚ましました。少しの間、状況が分かりませんでしたが、ベッドの上に寝かされたわたしの体の上で、彼が裸になってしきりに腰を動かしているのに気が付きました。身体はマヒしたように身動きできず、痛みと恐怖の声を上げる事もできませんでした。  次に目が覚めたのは朝で、部屋も明るくなっていました。わたしは一糸まとわぬ姿でベッドにいて、横には同じく素っ裸の彼が寝ていました。さらけ出している下半身はだらしなく、わたしは思わず目を反らしました。意識がはっきりするにつれ、昨夜の出来事が思い出されてきました。甘くて口当たりの良い飲み物を飲んで眠ってしまった自分は、彼の手にかかったのです。股間にはまだ痛みがあり、無意識の内に犯された自分が情けなく、身体を丸めて泣いていました。 「どうしたの?花織、泣いてるの?」と寝ぼけた口調で彼が訊いてきました。 「わ、わ、たし、どうして…?」とつぶやくと、彼が長々と話し出しました。 「俺がシャワーから出て来ると花織が眠っているから、可愛らしいなと思って見ていたら我慢できなくなった。ベッドに連れて行って服を脱がしても起きなくて。キスして胸に触って乳首をいじると感じたみたいで、俺を欲しがっていると思ったからセックスした。中々入らなくて苦労したけど、花織は初めてだったんだね!男の部屋にひょこひょことやって来る子だから、まさかバージンだとは思わなかったよ!可愛いよ、花織!」  わたしは彼の下品な言葉を聞きながら、涙が止まりませんでした。すると、彼の手がわたしの胸をまさぐってきて、首筋から背中へとキスをしてきました。わたしが抵抗すると、仰向けにして身体を預けてきました。 「昨夜は眠ってて、何も感じなかったでしょ!セックスの良さを教えて上げるから、大人しくしているんだよ!」と言って、私の口をキスでふさぎました。そして抵抗する力を失くしたわたしの体をもてあそび、痛さの残る股間に容赦なく堅くなった物を突き挿してきました。セックスの喜びなど到底なく、早く終わってほしいと思いながら辛抱していました。 「もう少し、気持ち良さそうにしろよ!だから、バージンは嫌なんだよな。」と終わった後の彼は冷たくつぶやき、わたしをそのまま放って浴室に行きました。残されたわたしは気になって股間に手をやると、ぬるぬるとした液体が出ていて、中に出されてしまったと思い(あせ)りました。彼に訊くのも怖く、一刻も早く帰りたくて、汗と体液にまみれた身体に服をまといました。 「どうしたの、帰るの?シャワーを浴びれば良いのに!またやりたくなったら、遊びにおいで!いつでも相手してやるからさ!」と彼が言っているのを背中で聞いて、部屋を飛び出しました。後悔しても取り返しが付かず、自分の浅はかさにあきれてしまい、泣きながら駅に向かって走っていました。
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