ここはどこ?

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「それは今からですよ、まだ覚醒して間もないようですし、飼育次第でしょう?」  飼育? それは人に対して使う言葉ではない。ぼんやりとする意識の中で、もう少し辺りを見回してみた。そこには自分と同じくらいの少年が1人、同じように寝転がりぼんやりとした視線を天井に向けていた。 「ふふ、全く、こんな銀河系の端でこれほどに生物がいるとは、発見者にはキスしたいくらいだよ」 「しかも、こいつら人間のほとんどは体液! こんな潤沢な生物は他にいませんよ? あぁ、人魚はまた別格ですけどね」  何を話しているのか、さっぱりだ。それでもこれからの自分がどうなるのか、ぼんやりながら理解できて、あかりは恐怖に顔をひきつらせた。 「ふむ、意識があるのか。こっちの少年より順応性が高そうだな。さすが希少種、これは高く売れそうだ」 「でしょう? 俺のボーナス弾んでくださいよ。ラスの保安の目を霞めて持ってきたんっすから」 「しかし、このような小さな都市でも見張ってるとは、暇な奴らめ」 「暇じゃないんですけどね」
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