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心配2
明らかに鈴木さんよりも力も強い若者ーーー
そう言えば……と前も同じ教師に路地裏で犯されかけていた事を思い出す。
そして康太の言葉。
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『こっち側の人間からすると"極上の女"なんだよ。襲われたのもそのせいだ』
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「心配だ……」
急に不安になり、康太と電話を続けている鈴木の体を背後からギュウッと抱きしめた。
「間……宮くん?」
【鈴木さん、マジ気をつけて下さい】
鈴木さんは俺が守る。
ふと康太が、DVDと共に例の薬を持って行った事を思い出す。
「アイツ……あれどうするつもりなんだ?」
間宮は薬でキまっている淫らでエッチな鈴木を思い出す。
プレイの一環として2シートくらい貰っておけばよかったかなと思う間宮だった。
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「くそっ!」
矢野は康太に数発殴られた頬と腹を擦りながら鈴木の事を考えていた。
康太が鈴木の息子だという事を知らない矢野はイライラしていた。
「敵は間宮だけだと思っていたけど、あの男は何だ?」
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『今度アイツに何かしやがったらこんなもんじゃ済まねぇぜ?』
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康太にそう言われていた。
「若い男を"入れ食い"かよ。オッサンの癖に2人も男手玉に取りやがって。とんだ"淫乱ジジイ"じゃねぇか」
そしてそう言う自分も鈴木の事をーーー
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『す、好きでもない人とこんな……苦痛でしか……ない』
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鈴木の言葉を思い出し、ガンッと壁を殴る。
チラッと携帯を見、手に取ると画像を開く。あの時にダチに撮らせた写真。
自分を求めるように唇を開き"吸ってくれ"と言うように舌を出す鈴木。
ピチャピチャと音を立て舌を絡め、自分の吐き出す唾液を美味そうにゴクンと飲み干した鈴木。
そして締め付けながらうねる温かい鈴木の肉の感触ーーー
思い出すだけで股間が熱くなるのを感じる。
「好きだの嫌いだの……んなもん関係ない。欲しいもんは手に入れる。入れて……やる」
しかし脅しに使っていたDVDは奪われ、ダチから購入した例の薬も手元にない丸腰状態ーーー
「さてどうすっかな……」
矢野は何処かに電話をする。
「あーオレオレ。ちょっと頼みたい事があんだけどぉー……」
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「え、学校の先生?」
「そっ」
「ふぅーん。鈴木のオッサンの奴、道理でクソ真面目……」
矢野は金の為なら何でもする例の薬を購入したダチに鈴木の身辺を調べさせていた。
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