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計画1
つい険しい顔になってしまい、舌打ちをした。
「……矢野くん?」
「あ、いえ。なんでもないです」
2人はそのままアパートへ向かって行った。
「康太、カラオケ行こうぜ?」
「ああ、先に行っててくれるか?」
康太は携帯を出すとLINEの画面を開く。そして"猿"という名前を呼び出しLINEを打った。
間宮が外回りで社用車に乗ろうとした時にピンッと言うLINEの音に気が付いた。
「康太?」
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矢野がアイツに接触してる。いいのか?
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「ハ……ハァ?」
間宮は折り返し返事を打つ。
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どういう事?
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直ぐに返事が返ってきた。
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知るかっ。アイツに聞けよ
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「鈴木さん、どういう事?」
【何でまたあんな奴と……?】
「鈴木さん……」
「間宮、どうした?次行くぞ?」
「あ……はい」
間宮と和泉は社用車に乗り込む。腕時計を見ると18時ーーー
今日は忙しく、あと2件回る所があった。
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「荷物、持ってもらって……悪かったね?ありがとう。じゃあまた後で出来たら持って行くね?」
「はい、楽しみにしています。じゃっ」
鈴木は自室の鍵を開けて入って行く。
その姿を見送り矢野はフゥと息を吐いた。
康太の出現でせっかくここまで上手く事が運んでいたのに、もう少しでぶち壊されるところだったのだ。
「計画変更。今日決行だ」
モタモタしていたら邪魔される。
鈴木はエプロンをして手を洗うと生姜焼きのタレを作ろうと生姜を擦る。
生姜のいい匂いに食欲をそそられる。
手早くタレを作り、トレーに乗せた生姜焼き用の豚肉に漬けダレを掛けた。
「生姜焼きに小鉢は……そうだ、きんぴらごぼうにしようかな?ほうれん草の胡麻和えも作ろう。あと味噌汁に……」
いろいろ考えながら3人分だと作り甲斐があるなぁと微笑んだ。
「出来た。うん、美味しそうだ」
タッパーを準備して矢野の分を詰める。間宮と自分の分は、また後で焼こうと冷蔵庫へしまった。
「さて」
玄関を開けると4つのタッパーを手に持ち、間宮の部屋を越えて矢野の部屋の前に立った。
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