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鈴木さんの為なら
【※性暴力表現あり 観覧注意】
あくまで鈴木をターゲットにしていたと悟られないように"無差別に襲ってますよ"アピールのつもりのようだ。
しかも鈴木に矢野の仕業だと悟られないように皆で犯る。
ダチにシッシッと手で追いやられると矢野は「俺のなのに」とチェッと言うようにしばし後ろ髪を引かれつつ、その場から離れる。
その間も鈴木の口内を犯し、蕾に代わる代わる男が入ってき、そろそろ鈴木の精神的な部分にも蕾の擦り切れる痛みにも限界が近付いてきた。
その時、ダチの男が矢野に手を挙げた。
「誰だ!そこで何してるっ」
離れた所からそう聞こえ、男達は「やべぇ」と鈴木を置いて散り散りに逃げて行く……フリをする。
鈴木は「助かった」とその場でぐったりとした。
「大丈夫ですか?」
誰かにその体が抱き起こされ、後ろ手に縛られたスウェットと顔に巻かれている白シャツが外された。
鈴木は朦朧とする中、助けてくれた人物の顔を見る。
「え、す……鈴木さん?大丈夫ですか?」
矢野だった。
「矢野……くん?」
「何でこんな事になってんですか。しっかりして下さい」
【矢野くんが助けてくれたの?】
「……矢野く……ん」
鈴木はポロッと涙を零すと泣きながら屈んでいる矢野にしがみついた。
その体を抱きながら矢野はニヤッと笑う。
その視線の先には隠れているダチの男。
2人は互いに親指を立てて完全に作戦が成功した事を喜んでいた。
何も知らない鈴木は震えながらそんな矢野にギュッと縋りついている。
「もう大丈夫です。俺が付いていますから。ね?」
鈴木の涙を親指で拭う矢野に鈴木は何度も何度も頷いた。
鈴木の身なりを整えて汚れた体をタオルで拭いてやると足がガクガクして歩けそうにない鈴木の前に「乗って下さい」と矢野が屈んだ。
「い……いいよ。助けてもらった上にそんな事まで……矢野くんにさせられない」
「でも歩けないでしょう?」
【5人分のチンコで犯してんだもんな?】
「……」
「俺を頼って下さい、鈴木さん」
鈴木に背を向けつつ、矢野はにやけている。
「さぁ、早く。鈴木さん」
「ごめんね?ありがとう……」
鈴木は戸惑いながら袋を手にその背中に覆い被さった。矢野はヨタヨタしながら立ち上がるとアパートの方へ進んで行く。
「重いのに……ほんとにごめんね?」
「いいですよ。鈴木さんの為なら」
【矢野くん……】
鈴木は矢野の背中におでこを擦り付けた。矢野はフフフと笑う。
ふと前を見るとずっと先に間宮と間宮父の姿が見えた。
洗面道具を持ってこちらに向かって歩いている。
「間宮……くん」
矢野にタオルで拭いてもらったとは言え泥だらけの服の鈴木。
一目で何かあった事がよく分かる。
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