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Just me-far away
「さっきの人、昔の知り合いですか」
静かに尋ねてきたのは、私の仲間だった。
仲間には迷惑をかけた。本当は、任務中にこんなことしてはいけない。私は今、あるグループの長として動いている。グループを引っ張るべきなのに、私は何もしていなかった。私は、そういう長は向いていなかった。昔からそうだった。ただ場の経験が多いというだけで長になった私に、一体どれだけのことができるのだろうか。
仲間の一人にかけられた一言に、私は一人、拭いきれない突っかかりがあった。「昔の」というその言葉が、私の心に爪痕を残した。彼らからしたら、私と彼の間は、昔になるのだろう。私にとっては、昔でもなんでもない。それなのに、周りから見れば昔で。私の時間は止まっていた。私の時間だけが、止まったまま動くことを知らなかった。彼も、私のことを昔の人と思っているのかな。私とのことは、もう昔のことだと感じているのかな。
「うん。昔の知り合いだよ。」
そんなことを考えるくせに、結局答えは一つだった。元彼という言葉も、昔付き合っていたんだという言葉も、私からは出てこなかった。ただの昔の知り合い。それ以上に冷たい言葉はあるだろうか。でも、それを否めなかった。私と彼は、今ではもう知り合いなのだから。ただの、知り合いなのだから。
「仲良かったんですか?」
そうだと答えたい。一秒も待つことなく、私は仲が良かったと伝えたい。それでも、私は待ってしまった。私の頭が追いつくのを、待ってしまった。
「まあ、そうだったのかな…」
また曖昧な答えしか出せなかった。仲良くないとは言いたくなかったけど、仲良かったと無邪気に言えるような関係ではなかった。付き合っていた頃は、仲良い方だったと思う。でも、別れてからは、互いに知らない人同士のようだった。そうなってからじゃ、仲良かったなんて言えない。笑って、そんな風には言えない。
「あ、余計なこと聞いてすみません…。任務戻りましょうか」
また気を使わせてしまった。仲間には迷惑ばかりかけてしまう。余計な心配ばかり、かけてしまうのだ。さっきから話しかけてくれる仲間の一人は、私にとって特別な仲間だった。仲間はもちろんみんな大切だけど、この子だけは、他の子とは違う特別があった。私は、この子に救われたのだ。私の心を。
「フィルメ…ありがとう」
名を呼んで、感謝を伝える。こうやってできるのが、どれだけ幸せか。彼を失ってやっと気づいた。フィルメには、私が彼にしてしまったようなことをしないようにと、心がけている。彼に抱いたような気持ちを抱いている訳では無い。ただ、この子は大切にしたい。そう思ったんだ。
フィルメは、私と同じような子だった。
運動も勉強も人並み以下で、周りから置いていかれる。どれだけやっても上手くいかなくて、それでも頑張って。たまに、自分がなんのために頑張っているのか分からなくなる。たくさんの人に見下されて、たくさんの人に悪口を言われて、裏切られて。
そうやってたくさん傷ついてきたのに、神様が報いてくれることは無い。そういう、私と同じ子だった。フィルメは私の後輩で、だからなのか、同じような境遇の彼を、私は仲間に入れたいと思った。私のグループに誘いたいと、思った。でも、彼は私とは違った。彼は、私のように誰かに甘えることなく、最後まで自分で頑張った。だから今、騎士の訓練兵だった彼は、こうして私と並んで歩く騎士になった。騎士の採用試験は、生きるか死ぬかで採用が決まる命懸けだった。それを生き抜いた者だけが、騎士として命懸けで戦うことができる。こうしてここに生きることが出来る。
「僕の方こそ、先輩には感謝しかないです。」
そうやって言ってくれるだけでも、私は幸せだった。そんなこと言ってくれるのは、私の仲間だけだ。
私は、フィルメの本当の名前を知らない。
フィルメに聞いたこともないし、言われたこともなかった。騎士には、偽名を使うことが強制される。本名が消されるわけじゃないけど、騎士として戦っている時は、偽名を使うようになっていた。フィルメというのも偽名で、フィルメの本名を知っている人は、本人以外誰もいなかった。特別聞こうと思ったことは無かったけど、気になったことは何度もある。でも、フィルメは人に話そうとしない。それがなぜなのかも分からないけど、名前の話はしなかった。
「優しいね。」
それでも、私も話していなかったから、別にいいかなと思っていた。私自身も、仲間に本名を話したことはなかった。話したくない訳ではなくて、話す必要がなかったから。だからみんな、仲間は私を偽名で呼ぶ。私の偽名は、「ベル」 名前に見合わない私だけど、みんなが私をそう読んでくれる。
「優しくないですよ。先輩に比べたら、全然」
また優しいことを言ってくれる。フィルメは、一体どれだけ私の心を救ってくれるのだろう。もう十分な程に助けてくれているのに、フィルメは私を見捨てなかった。
「ふふっ、ありがとう。ほら、任務戻ろっか」
しばらくして、私たちは任務を終えた。
任務を終えたからには、もうすぐで此処を去らなければならない。自分たちのいた、本部のある遠い街に戻らなければならない。
日が昇っていく。
もうそんな時間だったか。任務に夢中で、時間を見ていなかった。
明け方、私たちは次の任務を聞かされた。
「次の任務だが、久しぶりの全面戦争となる。よって、その時まではまた訓練を積んでもらう。最近は至って平穏だったからな。心して挑め。」
驚いたのは、きっと私だけではなかった。この場にいた全兵士が、絶望と不安を抱いただろう。
「全面戦争…」
そうフィルメが呟いたのが聞こえた。私は戦場に出たことが何度もあったけど、フィルメを含む多くの仲間が、戦争を経験していなかった。私が多く戦争に参加していた時の仲間は、既に戦地で亡くなっていたから。きっと、戦争に参加したことの無い騎士たちは、相当な緊張を受けているだろう。初めての戦争が、全面戦争という巨大なものなのだから。戦争は甘えが許されない。助けを求めてはいけない。そもそも、命を懸けて民を守るために戦うのが騎士。それを誓い、覚悟し、それを望んで我々は騎士になった。だから、本番で逃げるような奴は、騎士の資格などない。この全面戦争に、私たちのグループも参加することとなった。
「全面戦争まで時間がたくさんあるわけではない!危機感を持って過ごすように!」
団長の声が響き渡る。そうだった。時間があるわけではない。私はどこか、危機感を忘れていたように感じる。何度も経験した戦争という戦いに、どこか慣れを感じてしまっていたのかもしれない。それは、決していいことでは無い。全く慣れないのは良くないけど、慣れは危険だ。常に初心を忘れず、自分の目指したものを見失わないようにしなければいけない。それに、戦争を経験しているだけで、全面戦争は初めてだった。私も、周りと同じく初めてなのだ。毎度参加する度に、生きて帰って来れないかもしれないと思っていたけど、今度は本当に、帰ってこられないのかもしれない。それでも私は、不思議と参加したくないとは思わなかった。騎士という役職に、どこか憧れていたからかもしれない。自分の命を懸けて誰かを守る。守るために必死で戦う。そんな格好いい仕事が他にあるだろうか。私にとっては、騎士しかなかった。
「失礼します」
私たちは、次の任務を心に刻み、本部へ帰ることにした。これから、また地獄のような訓練が始まる。そして、死ぬかもしれない戦いに出る。そのための準備をしなくてはいけない。
「班長。私、大丈夫でしょうか…」
不安を抱く仲間の声が聞こえた。私は長として、出来る限りのことをしてあげなくてはいけない。そう思っていた。だが、実際には何もしてあげられない。気の利いた言葉も、現実を変える力も、私にはなかった。ただ不格好な言葉を並べて、励まそうと努力することしか、出来なかった。
「大丈夫。今期は初めての子が多いから、きっと同じように思っている人が多くいるよ。それに、あなたは十分に力を持ってる。だからといって油断するのは違うけど、構えすぎるのも良くない。戦場に行ったら、自分の今までを信じて戦うしかないんだ。」
こうして私が励ましているこの子は、フィルメと同期の女の子だった。戦闘能力が長けているわけではないけど、状況判断に優れていると思った。この子の偽名は、「コルラ」
コルラは、どこか自分の力を過小評価しているように思う。きっと、彼女自身が思っているよりも大きな力がある。彼女は、ちゃんと強い。
「みんな、準備でき次第出発してね。あと、帰ってくる日間違えないでよ。」
『はい』
「それじゃ、またね」
私たちは、死んでしまうかもしれない戦争に備えて訓練を受ける。だがその前に、もう会えないかもしれない家族に会う時間を与えられるのだ。戦争の前は、いつもこうして故郷に帰る機会が設けられる。私を含む多くの騎士が、自分を暖かく包んでくれる故郷へと足を向ける。そして、もう会えないかもしれないと思いながら言葉を交わすのだ。後悔がないように、話したいことをたくさん話して、したいことをたくさんして、声を思い出せるようにたくさん聴く。そうして、帰ってきてからの訓練を頑張ることが出来る。
今回もまた、こうしてその時間が設けられた。私はもちろん、故郷に帰ることにした。先程までいた故郷。荷物を取るためだけに本部へ戻り、直ぐに帰ってきた故郷。私は、家族のもとへ向かった。
「ただいま」
私の小さなただいまに、家族は暖かく答えてくれた。
「おかえり」
たった一言に愛があって、私はそれだけで、帰ってきたんだと感じることができた。
ゆっくりと家族の時間を過ごすうちに、あたりは暗くなっていて、あと何度ここへ戻ってこれるかと、そんなことを考えてしまった。今度の戦争は、今までのとは何処か違う。そんなことは、私が一番わかっていた。分かっていたはずなのに、私の体には、恐怖の気が走っていた。
「また、戦に出るんだ。心配かけてごめんね」不器用な言葉しか並べられない私は、いつになったら親孝行できるのだろうか。自分の子供が、いつ死んでしまうか分からないんだ。じゃあねと言った次に、また会えるのか分からないんだ。そんな状況に、私だったら耐えられるだろうか。ただ私を信じて、私に任せてくれた家族が、私は大好きだ。
「…そっか。気をつけてね。」
涙を瞳に溜めて、母はそう言った。声は震えていて弱々しく、無理に笑っているのが伝わってきた。本当は、もっと言いたいことがあって、もっと別のことを伝えたくて、それでも私の為に堪えてくれている。母は、いつもそうだった。
「頑張れよ」
父が言った。父は口数が少なくて、いつも家族の話を笑顔で聞いていた。でも、こういう時には、ちゃんと思っていることを言ってくれるのが父だった。その一言に、私は何度も頑張ろうと思えた。
しばらくして、私は外に出た。
昔何度も歩いた登下校の道を、たった一人で歩いていた。外はもう暗く、街灯の光と家々の灯火だけが頼りだった。どこまで歩くのかも分からず、ただ真っ直ぐに歩いた。自分の気持ちが向く方へ、真っ直ぐに。そんなに長く経ったわけでもないのに、私は妙に懐かしく感じた。この道が、中学生の頃の思い出が、全て遠い昔のことのようで、懐かしかった。どのくらい歩いただろうか。私は小さな公園にたどり着いた。そこは、見覚えのある公園だった。そうだ、ここへは来たことがある。ここは、彼と二人で来た場所だった。
この先も、永遠にできることがないであろう、私の最初で最後の彼氏。もう別れてしまった彼氏。愛していた彼と来た、思い出の公園。寒い冬に、寒さを忘れて共に並んだ、思い出の場所。そこへ今は、一人でいた。
少し歩き回って、私は一人ベンチに腰掛けた。あの時、二人で座ったベンチに、一人で座った。もうきっと、本当に彼とも会えなくなる。戦争から無事に帰って来れる保証はない。今までは無事に帰って来れてたとしても、また同じように助かる可能性は低いのだから。彼との最後の会話は、この間の不思議な会話になる。最後くらい、もっと話したいことがたくさんあったのに。そういう後悔しか、私にはもう、残っていなかった。
「…」
空を見上げた。
下を向いて生きてきた私は、上を見ると息ができなかったんだ。でも、今なら息ができる。自分で呼吸をすることが出来る。空には星が広がっていた。美しい星々は、それぞれの意志を描いていた。あのころ見た、冬の景色とは違っていた。今宵の空は、夏の暖かい景色だった。暑苦しく感じていたこの暑さでさえ、私を後押しする黄色い空気のように感じることが出来た。
「お前も空を見ているのね。」
多くの草に紛れて、たった一人咲き誇るベンチの下にある花に、私は話しかけた。名も知らないその花は、空を見ているように見えた。花弁は上を向き、閉じこもろうとする様子はひとつもなかった。その花は、夜空に照らされて青がかって見えたが、きっと綺麗な白い花だ。微かな月の光と星の瞬きで、花には光がさしていた。一筋の光が。まるで花の描く希望のような光だった。
少し座っていると、人の影が見えた。
この辺りを通る人影は、先程までは見かけなかったから、私は少しの警戒を抱いた。
私のように夜に外を出歩く人は、この世に何万といるから、人影があってもおかしくはない。寧ろ、あちらからしたら私を警戒しているだろう。たった一人で、何をすることも無くベンチに座っているのだから。
「…」
人影の歩みが止まる。
私のすぐ目の前で止まったその人は、私が会うはずのない人だった。驚きを隠せずにいた私は、この状況についていくことに必死だった。
「…なんで、」
思わず、私は声を発した。
目の前にいたのは、別れた彼だった。思わぬ再会から、もう会うことは無いと思っていた彼に、私はここでまた出会った。
有り得るはずのない展開に、私の脳は追いつかない。私の心は、困惑していた。心のどこかで、彼に会いたいと思っていた自分がいた。また会えたら幸せだと。そう思っていた部分がある。その反面、もう会わない方がいいと思っている自分もいた。
自分の欲望に身を任せて、彼を困らせてしまうのは、もうしたくなかったから。私は、驚きと喜びを奥にしまい込んで、彼と向き合った。
「騎士の仕事は…?」
彼から、言葉が発された。そうだった。彼は知らない。私が何故ここにいるのか。
騎士の仕事のため、既にこの故郷の地から去っていると思っていたのだ。私はもう、遠い街へ帰ったと思っていたのだ。
「次の任務に向けて、一時休養してるの。もうすぐまた帰るけど、あと少しはこっちにいるかな…」
私は、平然を装って言葉を紡いでいた。
彼には、次の任務がどんな内容なのか、できれば話したくなかった。死ぬかもしれないなんて言われても、きっとどうすればいいのか分からなくなるだろう。そもそも、もう別れた元彼女がどうなるかなんて、お互いに関係ない話のはずなんだから。
私がもう二度と帰ってこなくても、生きて帰ってきても、彼と会うことはないのかもしれないんだから。どちらにしても、私と彼は巡り会わない。一度離れた運命は、もう元に戻ることはない。
「次の任務って?」
彼の声がまた聞こえてきた。
できれば答えたくないこの質問に、私はどうしようかと頭を悩ませた。ほんの数秒、私は脳に血を集中させる感覚を呼び起こした。そして、一気に気を張り詰める。考えるんだ。この一瞬で、変に疑われることもなく、彼に心配や迷惑をかけることもない嘘を。
私が考えるのは、結局嘘だった。
昔も今も、相も変わらず嘘つきの私は、今度は彼のためって言って、いつも自分のための嘘をついていた。その時は彼のためだと思っていても、後から見れば、全部自分のために繋がる。無意識のうちに私は、自分の安寧を優先していたのだ。
「えっとね…遠征だよ。新人から経験者まで、幅広い層の大勢の人が参加する強化遠征。私もそれに参加することになったの。」
彼は何も知らない。
騎士の仕組みも、この世の戦の景色も。
私は、彼の無知を利用して嘘をついた。何も知らない彼が、私の着いた嘘に気づけるはずがないから。
「へぇ、そっか…。」
彼の返事は、静かだった。
だが、その静かな言葉の奥に、彼からの混ざりまざった感情を感じた。
一時休養は、たったの三日だった。
以前の戦の時々に設けられた休養の期間と比べると、今回はかなり短かった。以前であれば、多くて一週間。最低でも五日程はあったから、その短さには驚いた。
理由もなく短い訳では無い。今回は、あまり時間に余裕がない。戦はすぐそこに迫っている。最後の訓練のことを考えれば、休養は最低限に抑える必要があった。
「…じゃあね。」
私は、これが最後の別れだと思って声をかけた。もう二度と、会うことも別れることもないと思って。
私が戦から生きて帰って来れる確率は、かなり低い。0に近いと思ってもいいかもしれない。だからって手を抜くわけはないし、今度も全力で自分の責務を果たすつもりでいる。戦はいつも、そのつもりで臨んでいる。
私が死んだら、彼は悲しむのかな。彼が悲しむ理由はないけど、少しでも悲しんたでくれたなら、私は少し嬉しいのかもしれない。
「うん。遠征…頑張れよ」
彼から頑張れと言われたのは、もう何年も前のことだった。その久しぶりな言葉に、私は心の底で喜んでいた。そして、一人でも多くの人を助けられるように、騎士としての役目を果たそうと、心に決めた。それが、自分の命と引き換えになるとしても。
「ありがとう。…歩も、色々頑張ってね。」
私が彼の名を口にしたのは、別れてからはこれが初めてだった。以前はよく口にしていた名前も、何年も呼ばずにいれば違和感を覚える。あんなに呼んだ彼の名前に、私は大きな違和感を覚えていたのだ。
「…。おぅ。」
小さな返事を聞いて、私はその場を去った。夜も遅い時間に、二人だけで話したこの時間は、何より美しいものだった。思い出の公園で、思い出の中にいる人と。私の思い出とは違う景色だったけど、確かに懐かしさを感じた。その場から動きたくない気持ちをこらえて、私は家に帰った。
それから二日が経ち、一時休養の三日間が終わった。特に何もすることなく迎えたこの日を、私は待ち望んでいたのかもしれない。戦が好きな訳では無いが、すぐそこにあると分かっている中過ごす日常ほど、残酷なものは無い。彼と会ったのも、一日目の夜が最後だった。あれから一度も会わなかったのだ。結局、彼に本当のことを言うことは無かった。これで良かったのかなんて、私には分からないけど、私は後悔していない。自分の選択を、後悔しなかった。
「行ってきます。」
静かに紡いだ別れの言葉は、家族に伝えることができなかった。私が家を出るのは、みんなが眠りに落ちた頃。夜遅く、会話をする人もいない中、起こすのは申し訳なくて、私は静かに家を出た。一応声にした別れの言葉も、きっと届いてはいないから、私は家族への手紙を残していった。ありがとうという気持ちと、行ってきますという言葉。ただそれだけしか書いていないその手紙は、みんなが朝ごはんを食べる机に置かれた。
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