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いまは業務時間外だが、仕事をしているときのメンタルを持ってこないとぺしゃんこになりそうで、支えとして背後にOLを緊急配備することにした。
「ごめんね、光くん。お店の味を伝えるほうが先なんじゃないかと思って、定番のフレーバーを選んだの。次からは期間限定のも入れてもらうね」
「あ……なんだ。そういう感じの気遣いなの」
光くんはやけに大人っぽい口調で言うと、ため息をついた。
「まあ、オレがよくここのシュークリーム食ってて、もう飽き気味だなんて知るわけないもんね。相殺ってことで、ありがとうございます」
恭しく礼までついてきて、呆気にとられた。光くんはシュークリームを大事に抱え、部屋へと入っていった。
めぐみはスリッパを出してくれながら、何度もペコペコ頭を下げる。
「ごめん。千佳。小さい頃からはっきりものを言うように教育してるんだけど、あそこまでとは。中学に上がったとたんやたら生意気が止まらなくて……」
「思春期だもんね……お疲れさま」
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