お姫様になった日

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ここでお別れ…。 それはとても嫌だった。 だけどどうしようもないことも分かる。 「あのっ…!」 「うん?」 「また…会えますか?」 なんとか出たのはその一言で。 でも彼女は、笑顔で。 「当たり前じゃん!!また悲しいことがあった時は笑顔にしてあげる。」 私にそう言ってくれた。 「またね!!」 彼女は友達と体育館から逃げ出す。 それを先生が追う。 その光景はいかにも問題児と先生……。 「阿島…紫乃さん。」 だけど私の中ではもうそれだけには見えなかった。 彼女は確かに問題児だと思う。 でも…それだけじゃない。 あの人の行動には優しさがあるんだ。 「いたいた!白鷺さん!」 「ぁ…。」 ミスコンのことで私を探していたクラスメイト。 「災難だったね…あの阿島紫乃をはじめとした不良たちに捕まってたんでしょ?」 「えっと…。」 「もう大丈夫だからね!」
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