お姫様になった日

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きっとそうなってしまったら、誰も私を助けようとしないだろう。 私と話してくれる数少ない友達だって…きっと離れてしまう。 それくらいの関係しか築けないくらい、私、白鷺雪姫は人見知りで教室の隅でひっそりと過ごすことしかできない人間なのだ。 目立つのが苦手。 どうしても上がってしまう。 それなのに………。 『一生のお願い!衣装のサイズが合うの、白鷺さんしかいないの!』 普段話すことがないクラスメイトからのお願いを断ることすら勇気が出なかった。 『きっと…うぅん、白鷺さんだって分からないくらい可愛くメイクもするから!出てくれるだけでいいの!』 『今さらエントリー消せねぇし…俺たちも宣伝頑張るからよ!恥はかかせねぇ!だから……出てくれ!ミスコン!』 目立ちたくないし絶対無理だって、私自身がよく分かってるのに…。 結局断ることが出来ず、流されちゃって。 でも時間が近づくにつれて、怖くなって…気づいた時には逃げてここにいた。 「グス…。」 情けなさと悔しさと恐怖で涙が出る。 思わず持ってきてしまった衣装を涙で濡らさないようにするので必死だった。 「怖いよ…。」 クラスメイトの言葉通り、宣伝で噂が大きくなってしまったのでどうすることもできない。 どうしたらいいのか分からない…。
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