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「えっ……と…。」
勿論私はこの人を知っている。
クラスは違うけれど、知っている。
阿島紫乃。
学校始まって以来の問題児の一人。
クラスは少し離れていても、彼女たちの悪名はいつも届いているのだ。
ことごとく担任含めた教科担当の先生を潰してきたとか。
中でもノイローゼになった先生もいるという噂もある。
よく学校を抜け出すとか。
飲酒やたばこ……はさすがに尾ひれのついたものだと思うけど。
そんな噂も流れるくらい有名なのだ。
「うーむ、知らないかぁ。ちと悔しいなぁ。これでも悪名高いということで有名なのかと思ってた。」
自分で言うの、それ。
自覚…あったんだ。
ふとキョロキョロと阿島さんは教室を見て。
「やっぱいいサボり部屋になりそう。」
「……。」
堂々となに言ってるの。
「ここにお菓子持ち込んで…自販機も近い。職員室からも遠くいし、基本的にこの教室は放置してるっぽいし…うん!やっぱここだな!」
本格的に内装を変えようとしている。
「ねぇねぇ!どう思う?」
「ぇっ!?」
まさか聞かれるとは思わなかったので、また頭が真っ白になる。
「ぇっ…と…。」
「私的には机を並べてベッドっぽくしたいんよね。床は流石に嫌じゃん?」
あろうことか本当に机を動かしてベッドにの代わりを作ろうとしている。
確かに机をを並べたら、寝転がれなくもないけど…。
「どうかな?」
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