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父の本音を聞くと改めて葉純は、後悔の念に駆られた。だが、あの当時の自分にはどうすることもできなかったこともまた本当のことだ。
「じゃあ、わたしとタピオカ飲みに行かないの?」
ぼやけた視界の中で言えた言葉は、本当に言いたいこととは程遠いくだらないことだった。
「それは、行くよ。もちろん。
空白の五年間を拾いにね!」
「なにそれ⁉︎
あ、でも都会は移り変わりも早いし高校以来ずっと行ってないから、私もお父さんと同レベルになってるしれないね。
そこの所はよろしく!」
二人は顔を見合わせて静かに笑った。
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