ラッキーの瞳の奥

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 他にも彼女の友達がいた。友達たちは頬を叩くようなことをしたり、キャーキャー騒いだりと小さな子どもと変わらない行動に苛立ちを感じたが、彼女は友達をなだめてくれた。案内の女性が次の説明に移った。カメラマンが声掛けをはじめ、彼女と友達は並んだ。ぼくの左に立つのが彼女だ。いつもなら、腰に手を当ててポーズをとることが多いが、彼女と友達の肩に腕を回し、ぼくに近づけた。彼女は少し驚いた様子だったが何事もなかったかのようにぼくに手を振り、出口へと案内された。ぼくは次のお客の対応をした。
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