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 暗く、光が僅かに差し込むだけの寒い部屋にいた。部屋には小さな窓が一つあるだけ。雪の降りしきる日に部屋は凍えるように寒かった。もう何も考えられない……。薫(ゆき)は意識が次第に薄れてゆくのを感じた。閉じてゆく瞳が最後に捉えたのは窓から見える青い空だった。
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