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「じゃぁ、その、七江、これからは俺も下の名前で呼んで欲しいんだけど」
「はい・・・・・・」
「その、だから」
「あ、ごめん、えっと・・・・・・雅也、くん?」
「まぁ、真下らしいか。って俺が間違えた」
思わず二人で顔を見合わせて笑い出す。
彼の屈託の無い笑顔は、私の心をとても温かくさせて、私も彼にとってそんな存在になれたらと笑いながら思う。
私の小指に本当の魔法をかけてくれた人と、私は恋人になりました。
どうか、この魔法が永遠に解けませんように。
二人で繋いだ手の温かさを感じながら、私達は笑って出会うきっかけとなった中学校を横目に見ながら歩く。
街灯から当たる二人の影は一つになって、私達は笑顔で前を向いた。
END
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