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「いらっしゃい。よく来てくれたね」
玄関の扉が開けられそこに現れたのは、とても綺麗なおばさんだった。
「…キヨくん、久しぶりやね。八重子さんも…」
おばさんは、父ちゃんとばあちゃんの顔をそれぞれ見て言った。
なんだか、今にも泣いてしまいそうな顔をしていた。
そしておばさんは、オレを見た。
「…あぁ、あんたがタケシか。大きくなったなぁ。ほんまに、大きくなった…こんな立派になって。男前やなぁ。さすが私の孫やわぁ、とか言って。ははっ」
そう言って笑ったおばさんのその笑顔に、オレはなんだかよく分からないけど懐かしさを感じた。
「はははっ」と父ちゃんとばあちゃんが合わせて笑ったから、オレもとりあえず「ははっ」と笑ってみた。
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