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ちなみにばあちゃんは、今もまだ元気に生きている。
5年前、オレが29歳の頃、おじさんが倒れたとおばさんから連絡がきた。
オレは急いで向かった。
命には至らなかったものの、おじさんはこれ以上働くのは難しいとのことだった。
いくら経営者と言えども、肉体的にも精神的にも厳しいみたいだった。
「会社、どうしようかなぁ…。もう潰すしかないんかなぁ」
病院のベッドに横たわり、おじさんはぽつりと小さな声で言った。
「でも、従業員たくさんいるんでしょ?」
オレが言うと、おじさんは寂しく笑った。
「それがな、年々減ってってるねん。株もだいぶ下がってきよるしなぁ。俺と同様、この会社ももう先が長くないんやろなと思ってたんや」
オレはなぜか、ぎゅっと拳を握り締めた。
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