暗闇から始まる…

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「ごめんごめん!!」 「だっ誰ッ?!何でいるの!」 抵抗空しく、みかげは床の段ボールの上にうつ伏せに倒れた。 そのみかげの上に、誰かが覆いかぶさっている。 声からして、たぶん男だ。 みかげは涙目になった。 独り言をずっと聞かれていたのだ。 いるのなら、そう言ってくれればよかったのに――― 「はっ早くどいて下さい!!」 「あっ…ごめん」 電気が付いた。 スイッチに手を掛けた男がみかげを振り返る。 「あ―――」
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