とある氷河期の女性のインタビュー記事

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とある氷河期の女性のインタビュー記事

真面目に働いてきましたが、 ボーナスを貰った経験が無いミレニアル世代です。 処遇改善(しょぐうかいぜん)が叫ばれる職種についたのですが 大学入学当時は国家資格を約束されていた学科に入り 国会審議がうまくいかなかったらしく 6年生に進学しても国家資格が取れない制度になりました。 氷河期の人間は使い捨てるのに丁度良いようです。 給料明細は改竄(かいざん)され、数十万未払いの横領が発生し 誰かが気付いたらしく 箝口令(かんこうれい)へのサインと共に、着服された給料は僅かだけ返ってきました 会社はブランディングのために社員から巻き上げたお金で何度も何度も必要無いオフィス什器(じゅうき)の入れ替えをして社員の給料から盗んだお金で社名を有名なコピーライターに付けさせて変え沢山グッズを作ってました。 古参(こさん)を退職に追い込み離職させ、賃金が安い未経験者を雇い回転させながら保たれていました。 わたし達の世代は、使い捨てカイロみたいに散々で 家族に病があれば看病すら許されず有給も取らせてもらえず 気づいたら時代は進んでました。 そして酷使されて働けなくなったミレニアル世代の人たちは 社会のゴミ扱いです。 ボーナス貰える職につけばと軽々しく言われますが それは信念を捨てて妥協(だきょう)すれば良いという事なのでしょうか 大企業になってもちゃんとボーナスを支払わない会社の問題なのに いや、そんな会社の存在を許している社会の問題かもしれません わたしは眠れません 働き詰めで身体を壊し過ぎました だけど、責任は全て自分にあるそうです ボーナスがささやかでも頂けたら 家族に美味しいものを食べさせたり、素敵な服を買ってあげたりしたい 眠れない夜は、とても虚無的で不安に流されそうで 掴まりたくなる でも、掴まっても何も変わりません どんな目に遭おうが、自分の足で立ち上がらないと誰に対しても迷惑にしかなりません 今日も会社は社員から色んなものを搾取(さくしゅ)して元気そうです 若き社長は既婚スタッフの女性を略奪婚で奪い去り結婚を果たしたと聴きました バベルの塔が天の裁きを受けたのはいつだったのでしょうか 妥協をしたくない人間は、貧しさに耐えるべきなのでしょうか ただただ芯から安心して眠りたい ただただ普通にご飯を食べて眠りたい 働いた分安心して暮らしたい 優しい夢を見て自分らしく生きていきたい 生きてるだけで幸せだよ そう感謝するべきだとは解ります ただ、壊すことは簡単でも 壊れたものが治ることは地震後の復興に近しく すぐすぐできる訳じゃないのです 初婚年齢が早くなるのは経済世相を反映させているそうです 日本には結婚してない人間を欠陥品のようにみなす風潮があります 久々に再会した友達のお母さんが、私の独り身の辛さを慮って涙を流されました だけど既婚者になったとて、熟年離婚したり旦那デ○ノートは作りたくありません 戦争体験者の方は偉大です 今リア充爆発しろっていう言葉が存在してますが、戦争体験者の高齢者の方は、あんな地獄を誰にも、若い世代には体験させたくないとお話する方が多いです。 私もそんな優しい人になりたい パンデミックが起きました リーマンショックを体験した事の無い世代もコロナショックに見舞われています 各地で温暖化シミュレーションの通り災害が起きてます なんのごたくを並べても 足引きずりながらでも、一歩ずつ生きて進むしかないのです * 「有難うございます、この記事は働く女性の雑誌、パワーwomanに掲載されます。最後に一言ありますか?」 クソ会社もイエスマンクソ社畜も滅びろ漢字くらい読めるようになれや馬鹿なクセにハラスメントだけはアジアの拷問位種類があって上手やなあ、オレ一生忘れんわ、くたばれクソ野郎 「有難うございました(壮絶な体験からか一人称変わってるし一言じゃないな、ここはオフレコ)」
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