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蒼の夜@キョウト
京都で猫はアオの夢を見る
メロウで気怠い旋律は、紺青瑠璃紺、
明滅し、入り交じる蒼の光に包まれて
誰かの気持ちを推し量ったり月に例えて踊りながら唄っているよ
旅の夜
月の光と樅の木の電飾のネオン、
仏様はいずこにおわすか、家を出された猫はもう
奈良に下れず京を歩き探す
ある時は人の思いがけない優しさや
草むらや古い軒下などにぼうっと見える仏様の光の欠片などを見つけながら。
三世一身の仏様
蒼の光に包まれて
お経の声に囲まれて、
一人じゃないよと教えてくれた
今はもう仏様に逢いにいけない。
信じたい、だから探してる。あの蒼い光に包まれた神様と繋がれたあの日を。
戻れない、だから今は遠い南から古都にきては、
探すんだ。
歩いて歩いて、足がボロボロに痛い
足を伸ばして丸まって寝て、また探すんだ。
靴下猫の爪先で。
ゆく先々で優しい人に撫でて貰い、温かさを蓄えながら。
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