月と異端

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月と異端

月が満ちて欠けて わたしは生理的に病んでいく 最早病だと解っていても 月の半分病は治らず 薬を飲んでも滋養をつけても 改善しない 虚無的な孤独感と不全感 工夫も何も役には立たない 個体差があるものは 統計的な標準から外れると 共感すらされないよ なにごとも マイノリティはこんなもので はみ出ると 何もかも異端さ それだけは変わらないセオリー 歯を喰いしばってさ せめて人の害にならないように 自己受容の努力をするか
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