回顧

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回顧

結局心が己しか見ていない青い日は、 言葉のみ他者に求め 行動が示す愛情を感じられず 足りない足りないと 餓鬼のように呟いていた あの頃 充分に与えられていた事に 時が経ち気付く 自信の無さを他人に埋めて貰おうとしても いつまでも埋まるはずが無い 渇愛の想い出が生み出したものは確かに 新たな自分を構成するのだろうか 関係など簡単に壊れてしまう事を 思春期ですら無いのに遅く理解する 破壊的な自分に、幼い共依存的な恋 背景を想いやり感謝をする、 自分より相手を芯から大事にする。 大事なパートナーシップを繋いでいる人達は皆 そうやって抱き締め温め護っているのだろう 続けるということを、 失わないということを。 幼い傲慢さは過去に。 背景の理解をして他者を尊ぶ 与えて頂いているものに、沢山の感謝を。 そうやって毎日毎日自分をひたすら律したら 次は大事な人を壊さずに、穏やかに深く繋がっていけるのでしょうか。
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