光のほうへ

1/1
前へ
/55ページ
次へ

光のほうへ

怪我をしたよと言ったなら おじいちゃんが 神棚と仏壇を ずっと拝んでくれていた おばあちゃんは寝たきりになるまで お仏壇のお水とご飯を 一生懸命取り替えては 仏具を冷たい山の水で洗ってくれていた 沢山の愛を頂いた私は どんなに腐っても どんなに捻れても もう居ない二人に頂いたものを 誰かに届けて あったかいなと感じて欲しくて やっぱりやっぱり光の道を 文句ぶつくさ言いながら 神さまの操り人形のように おどけては笑わせて 泣いてたら寄り添って ゆっくりゆーっくり歩いております 光のほうへ
/55ページ

最初のコメントを投稿しよう!

34人が本棚に入れています
本棚に追加