33人が本棚に入れています
本棚に追加
/53ページ
Rescue
きっとわるくても曇りどまり、へっちゃらさ
傘も1本しか無いけど立派だよ、わたしの傘
なんて見通しが甘すぎた
簡単に折られた傘
経験も知識もこんなに役に立たないなんて
最後には過去の実績もプライドもぜんぶ
否定されればされるほど 自分でも見えなくなっちゃったんだ
言語が通じない場所の奥地で
曇りどころか、一転にして豪雨
豪雨が毎日続いていくと
心も冠水しちゃうんだね
心配してくれる人たちがぼんやり見える
遠くからだけど、案じてくれている
だから助からなきゃ
激しい雨に肩まで浸かりながら
精一杯つま先だちしてる
なんとか息が出来るように
救援なんか来ない
自分で足掻いてもがいて窒息する前に
なんとしてでもここから抜け出せ
最初のコメントを投稿しよう!