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彼は迷いなく美砂の胸に顔を埋めると、そこにも口付けを落とした。
それから執拗に攻められる。手で直に触れられると背中が跳ね上がった。その様子に彼はくすりと笑う。
「美砂、感じすぎ。気持ちいい?」
言いながらしっかり割れ目に指をはわせて、ヌルヌルになった秘部に指を入れられると更に声が高く出てしまう。ああ、いつからこんなにいやらしい身体になってしまったんだろう。こんなんじゃいや。
もっと……ううん、彼の全部欲しいと身体が叫んでる。
「もっとして……」
そう言うと、今度は美砂からキスをした。慣れないし、今まで自分からなんてしたことがない。なんだか勢いよく歯があたってしまったけれど、それどころじゃないのだ。
透也は、それを受け止めてスマートに首筋にキスを落とすと、「我慢できない」とひと言。こっちだって悪いけど我慢できない。
「して、欲しい」
その言葉と同時に腰を持ち上げられた。
そして一気に突かれる。
滑りやすくなっているソコは、呆気なく彼を最奥まで導いてしまった。一気に溢れる彼への想い。ぎゅうっと締め付けてしまって、透也も少し苦しそうに眉根を寄せた。……それでも色っぽくてカッコイイから不思議だ。
何度も突かれて、美砂は涙が出てきた。
もう口からなんの言葉が出てるのか分かんない。そのままひっくり返されて後ろからも突かれる。「いや」と「待って」というのは全く聞く耳を持ってくれなかった。
彼がそのまま一層激しく動くと、美砂の手がベッドのシーツを握りしめる。足の指にも力が入ってしまった。
何か言葉にしたいのに喘ぎ声しか出ない。
一番奥で突き立てられて、そのまま奥がじんわりと温かくなるのを感じた。
あ、これって……。
もうこれ以上はないってくらい密着したソコで脈打つものを感じながら、美砂は朦朧とする意識の中でふと思ったのだった。
「……ごめん、ちょっと乱暴だった」
後でもらった彼からの一言に美砂は横になりながら「そんな事ない」と頭を横に振った。激しい行為が終わった後だから、互いに息がまだ激しい。
そんなこと、ないんだけれども……
良すぎて……
死にそう……。
とは言えない。
彼のものをそのままもらった幸せの感触は忘れられない、なんて恥ずかしすぎる。
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