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第65話「反対意見」
「まあでも、正直、こっちがいいかも」
「わあッ！？」
芽依が体を離したかと思うと、次の瞬間には開かされていた脚をさらに曲げられ腹の方へと膝を押されて、もはやパンツを履いていても位置がバレているらしい後ろの穴に勃起して太さを増した芽依のそれを擦り付けられた。
「き、キャーーーッ！？」
赤面しながら鷹夜が甲高い悲鳴をあげる。
「久しぶり〜、て何その反応」
「ひっ、！？」
布越しに太くて熱いそれがズリ、と鷹夜の尻の割れ目に沿って穴と擦れると、悲鳴にも似た嬌声が漏れる。
その瞬間、ゾワッ、と今までにない辺な感覚がした。
（ぁッ、？）
たった一瞬、なぞるように丁寧に穴にそれを擦り付けられただけなのに、射精しそうになったのが分かる。
下っ腹に妙に力が入っていた。
下着の中で腫れたように勃起した自分の性器がびくんっびくんっと熱を波打っていて、擦られた穴はそこ周辺の筋肉に力が入ったり抜けたりと、誘うようにうねっている。
「芽依、待って、頼む、！」
何かが変で、不安になった。
「ん、痛い？」
「ちが、なんか、怖い。今、俺、、あの、、い、イキそう、で、」
「え」
「挿れたら、イク、かも。ごめん少し、怖い、」
1人のときは自分の力加減でどうにでもなったけれど、芽依のそれをイキかけている身体で受け入れてしまったら、芽依のピストンなんて受けてしまったら、盛大に諸々漏らすのではないか？と下手な心配が増えてしまった。
だってそのくらいには、快感が制御できなかったのだ。
不安を抱いた少しだけ息の荒い鷹夜を見下ろして、芽依はしばらく眉尻の垂れ下がった鷹夜の瞳を見つめてから、自分のそれをピトリと宛がっている彼の尻へと視線を移した。
（でもそれって、めちゃくちゃ、体が解れているという訳では？）
いつも身構え過ぎて自分の股間のそれを受け入れられない鷹夜の身体が、今日はいい具合に力が抜けていて、実は繋がる為にはとてつもなく状態がいいのではないかと、芽依は逆に不安ではなくて少し安堵した。
そして何より、チャンスだとも感じている。
（でも鷹夜くんの気持ち大事にしたい。怖いなら素股？素股もダメなのかな）
「ご、ごめんな？」
「ウッ」
泣きそうな顔で見上げられ、コテ、と頭を傾けられながら鷹夜にそう言われると、グッと堪えざるを得ない。
「それは、素股とかもダメでしょうか、、」
「あ、いや、それは良い」
「良いの！？」
「ちょっとなんか、アレなんだよ」
「どれぇ！？」
「えっと、ぁンッ」
「わ、わっ！？ごめん、！」
「どれ！？」と言いながら鷹夜に近づこうと、押さえつけていた彼の膝から手を離して横たわる体の横に手をついたせいで、またズリッと芽依のそれが抉るように鷹夜の穴を刺激してしまう。
「あ、あ、ぅ、んっ」
「ごめん、あ、鷹夜くん？」
「だ、め、、芽依、ぁ、」
「鷹夜、くん」
「今、の、」
天井に向かって尻を上げさせられていて腹周りが苦しい。
けれど、窄まったそこを芽依の熱で擦られるとどうにも気持ちが良く、甘ったるい電流のような刺激が下肢を劈いて、脚の間のそれが痛いくらいに主張して、そして何より、イキそうになる。
「はあ、はあ、」
「鷹夜くん、擦っちゃダメ、？」
「ぁ、ヤッ、ァアッ！」
ズリッ、ズリッと、欲望を抑えきれなくなった芽依が腰を動かして鷹夜の震える尻の割れ目を布越しに強引に滑る。
一回一回、穴とそれが擦れる度に、切ないくらいに気持ちが良く、等々下着からはみ出た鷹夜のそれから滴った先走りの液体が肌をなぞって落ち、臍にゆっくりと溜まった。
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