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3人の中で最もさっぱりしているミレが言った。
「覚悟決めるなら早い方が良いでしょ?日取り決めて、父上の所へ1日も早く帰る方が、父上も安心するかと。ずるずる居ても別れが辛くなるだけでしょ。特にパルなんか泣き出すんじゃないです?」
パルは一応言い返した。
「泣かないようにしますよ!ただミレの言う通り、決まったなら長居しない方が良いかもしれません」
ソロは頷いて
「よし。なら3日後の夜に、誰にも告げずに此処を出よう」
と言った。
身支度もあるし、少しの時間は必要だと思ったからだ。
3日の間、3人は悔いのないように患者と接し、また心の準備をし、少ない荷物を纏めた。
プロメテウスの所へ戻ると、プロメテウスはルイスと一緒に玄関先で出迎えており
「よく頑張ってきたな。おかえり」
と3人を招き入れた。
「父上、お元気そうで嬉しいです」
パルは不死身のプロメテウスに、何故かそう言って涙ぐんだ。
それを見たソロは、笑顔でパルの背中を叩いた。
「積もる話もあるだろうが、今夜中にこの家を出る。3人共支度があるなら今からしなさい」
プロメテウスの言葉に3人は返事をし、準備をしてからイリオスを出立した。
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