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2年前、私は天の国に上った。
幸せな生活を送っていた私はある日小さな女の子を事故から庇った。そこから記憶は無い。気がついた時にはここ、天の国にいた。
ここには美しい天女様、文先生、私の右腕となる雲流がいる。私はここに来た2年前から文先生の教えの元、天女になる教育を受けている。
去年の1月の事だった。ひと仕事を終えた私は天女様から次のある事を言い渡された。はじめは簡単だと思っていた。甘く見ていた。それは私だけではなく地上にいる誰もが思っていたのかもしれない。
1年と4ヶ月…、考えに考え抜いた。成す術がない。ひとつだけ出来る事、それは…。
暗闇を作る事。
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