導く事・2 ~暗闇のロックダウン~

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2020年1月、天女様に言われた。 「紗耶香、人間界は大きな苦境に見舞われた時、この天の国に沢山の人が上がって来ます。その者達が今度は導き者となり人間界を立ち直らせます。そうやって歴史は繰り返されて来たのです。だから私達、導き者が途絶えてはならないのです。そして又、近い内必ず人間界は未曾有の出来事が起きます。ですので紗耶香にはその準備に入って貰います。」 「えっ?教育ではなく準備ですか?」 「そうです人の上に立つ者は常に先手先手を打たなければなりません。それをリスクマネジメントと言います。まずは人々が様々な規制から来るストレスを回避させる導き方法を考えなさい」 「はい…」 いきなり壮大な話をされた私は気後れ気味に返事をした。 「紗耶香はみなの標となる様、頑張りなさい」 そう言って天女様は消えて行った。 「歴史は繰り返される…だから、必ず立ち直られるか…」 ならば、近く訪れる人間界のどん底から導きをしなければ…。 私は覚悟を決めた。 「さてとはじめっか!…雲流~っ!手伝ってぇ~っ!」 「はいさっ!」 「まずは…雲流!ソーシャルディスタンスってなに?」 「はい?…さぁ~?」 そこから戦いは始まった。
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