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お会いするのは土曜日のディナーの席と決まり、場所はご両親の宿泊されているホテル内のレストランということだった。
「すごいホテルだよね…テレビで見たことある。庭園がいくつかあって宿泊棟もいくつかあって、レストランが10以上あってクリニックから郵便局、すごい数のお店のショッピングアーケードでしょ…あと何?プールは当たり前にあるし…あっ、コンビニが紹介されて安心した記憶がある」
「ふっ…詳しいな。行ったことは?」
「ないない、一歩もないよ。テレビで異空間だと思って見てた」
悠衣は楽しそうに笑いながらスマホを操作している。
「よし、OK」
「うん?」
「その異空間に愛実を招待する。部屋取ったから泊まるぞ」
「へっ?ここから30分のところだよ?」
「何でも経験すればいい。スイートは取れなかったからデラックスルームだけどな」
悠衣はスマホをポイとソファーに置くと、私の膝にごろんと頭を預けた。
「…高級ホテル初体験だ…何着て行こう…」
「持ってるワンピースで十分だ。着替えはホテルで買えばいい。うちの店舗も入ってる」
「そう…って、買い物はしないよ。着替えは持って行く」
「そうか?じゃあ、持って行く下着は俺に選ばせて」
「…悠衣が選ぶのはどれかわかっているけどね」
私がそう言うと彼は私のパーカーの下に潜りお腹にきつく吸い付く。
「ぃ…ちょっとっ…悠衣?」
「ん?印を付けたくなった」
彼は潜ったまま言うと、あと2つ私のお腹に華を咲かせた。
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