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徹底的に後ろから可愛がったあと
「…かおっ…見えな…いっ…ゆぃ…ぁあ…触れた…いの…ぅん」
愛実の涙声に煽られ、向かい合い抱きしめ合って4度目の絶頂を迎えた。
「大丈夫か?ちょっとヤリ過ぎたか…悪い、愛実」
二人とも一糸纏わぬまま手足でぐるっと彼女を包み込み頭に唇を落として言うと愛実が掠れた声を絞り出した。
「テンプレ…」
「おまっ…失礼だな…心を込めて言ってるのに」
口ではそう言いながら可愛い悪態に頬が緩む。
「愛実を抱くと…どんなに抱いても足りないと感じる…欲が…愛がどんどん湧いてきて溢れてきて…愛実に思い切り注いでも注いでも足りない」
「…このまま寝かせてくれたらいいよ」
「ん、このままな」
すっかり夕方と言える時間だったが愛実と一緒に俺も2時間眠った。簡単な夕食を遅くに取りながら愛実が考えている。
「紗綾にお祝い…何にしようかな?」
「考えるのもいいが、紗綾に久しぶりに会って欲しいものを聞いてもいいんじゃないか?もう結婚したんだし必要なものとそうでないものがはっきりしてるかもしれないぞ」
「そうだね」
そして愛実が連絡をすると紗綾はいつもの明るい調子で
「もうつわりも終わったから一緒に食事をしようよ。岳人もちゃんと紹介したいし、悠衣に美味しいものをご馳走してもらえたらそれをお祝いとして受け取るよ」
と笑っていた。
「ヘタしたら厚かましいお願いも、紗綾が言うと可愛いよね」
電話をきってクスクス笑う愛実が
「悠衣、私にもご馳走よろしくお願いします」
と俺の腕に抱きついた。
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