in Malaysia and Singapore *thanks for 45,000stars*

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「店舗の人に後を追うように指示しておいた」 「親父…なんてこと…社員に示しがつかないだろう」 「一生に一度のことだ。堅いこと言うな」 「そうよ。愛実ちゃん、私たちとも一緒に写真撮ってもらいましょう」 「お義母さんもお義父さんも、素敵です」  愛実が言うのも無理はない。二人ともセミフォーマルな装いだ。もう止められないな…諦めたよ。 「皆で写真お願いします」  カメラマンに声を掛けた。もうプールサイドを貸し切り時間が過ぎたらしく、ポツポツと宿泊客が現れ俺たちを祝福してくれる。 「悠衣、本当にありがとう。これからもよろしくね」 「ああ、離さない。ずっと一緒だ、愛実」 「お義父さん、お義母さん、来てくれてありがとうございます。これからもよろしくお願いします」 「こちらこそ、よろしく」 「娘が出来て嬉しいわ」  愛実が喜んでくれたから想定外も許せるというものだ。俺たちらしい一日だったと言っていいだろう。 「すごく楽しい、あっという間の1週間だった」 「また、旅行しような…シンガポールマレーシア以外へ」 「ふふっ…私、お義母さんたちのこと大好きだよ」 「わかってる。俺が愛実を独り占め出来ないことだけが難点だ」  離陸する飛行機の中で二人頬を寄せ合い話をする、この瞬間もかけがえのない一瞬だと思いながら帰国の途についた。 [完]
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