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「わからない。目が覚めたらここにいた」
「俺もだよ。なんかこわいよ」
「ああ。俺も、なんだか嫌な予感がしている」
それにしても、狭いな。弟が俺の背中を踏んだ。まるで箱詰めにされた気分……ん、待てよ。こんな経験は前にもあったような。
暗闇。箱詰め。弟がいる。これらのキーワードから、俺はある仮説にたどり着いた。まさか。
「よいしょっと」
そのとき、ガタン、と空間が揺れた。弟が震える。
「弟よ、もしかしたら」
「なんだい、アニキ?」
続きを口にしようとしたその瞬間、天から光が差した。ああ、やはりか。
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