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恥ずかしいけど・・・そんなにも自分を欲しがってくれる京助になら、この際どんな姿でも見せられる気がする、と怜は思う。
上辺だけではなく、きっと、間違いなく京助は自分の全てを、例えどんな痴態を晒したとしても、何の躊躇いもなく受け入れ受け止めてくれるだろうとさえ思えた。
一日の仕事を終えた怜は、終日事務所にいてデスクワークに勤しんでいた京助と違い、木屑やら土埃、職人たちの煙草やコーキング等の独特の匂い、そして何より、頭の天辺から足の先まで途轍もなく汗でベタ付いている。
けれど京助の唇や舌は、それすら愛おしむように怜の肌を優しく愛撫し、あっという間に官能の渦に取り込んでしまう。
「――なぁ、怜・・・。お前のニオイにすげぇコーフンすんだけどー。どうしよ・・・やべぇよ、俺。―――――――何かちょっとヨユーとかない感じ。ほら、もうこんなだ」
作業着の胸元を肌蹴させ、露わになった可愛い粒を舌先で突きながら、京助が怜の手を掴み取り自分の中心に触れさせる。
「・・・ぁ・・すご・・・」
スラックスの上から触れただけなのに、そこは凶暴なくらい張り詰め熱を持ち、ドクドクと脈打って開放を望んでいるようだった。
怜の掌に包まれたそれを、京助が擦りつけるようにして腰を緩く動かせば、その動きに合わせて怜の手も小さく揺れる。
京助の中心に触れたまま怜がゆっくり身を起こし、ソファの上にしゃがみ込んで目の前のベルトとホック、そしてファスナーを素早く外す。
スラックスが小さな衣擦れの音と共に滑り落ち、怜は京助のボクサーパンツにも手をかけ一気に下ろすと、そこから力強く天を向く京助の雄芯が跳ねるように飛び出した。
両掌でそれを挟み、先端に浮かぶ透明な体液を舌先で舐め取る。
京助が息を飲み、怜の髪の中に指先を埋めるようにして頭を撫でた。
「――――ここ、きもち?」
攻撃的な形態の先端をアイスクリームでも食べているように執拗に舐り、括れた部分を舌全体を使ってべろりと刺激しながら、上目づかいに京助を見つめてみる。
ハッ・・と短く息を乱し、掠れた声で「あぁ・・」と答えた京助も、怜の積極的に奉仕する姿を欲情した眼差しで見つめ返す。
上着の裾が怜の顔を何度も掠り、京助は官能に震える手でそれを脱ぎ捨てネクタイも抜き取った。ワイシャツのボタンを上から3つ程外し首回りを緩め、ソファの背もたれ部分に両手を付いた。
京助の屹立を咥えたまま怜の体が背もたれに深く沈み込み、まるで上から無理やり口淫させられているような、自分が完全に征服されているような、酷く淫らな興奮状態に陥る。
緩急をつけ、怜の唇が京助自身を強く優しく包み込む。初めこそ怜の動きに身を任せていた京助だったけれど、その行為が進むにつれどうにも我慢が効かなくなってしまう。
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