リアリストペアレント

2/4
0人が本棚に入れています
本棚に追加
/4ページ
うぎゃゃぁぁ! おぎゃゃぁぁ! 泣いていた。 赤ん坊は泣いていた。 うぎゃゃぁぁ!! おぎゃゃぁぁ!! 泣いていた。 赤ん坊はただ泣いていた。 死にたくて泣いていた。 まだ生まれてばかりなのに。 これからの長い短い人生が、 嫌で嫌で仕方ないのだろう。 先にある人生がどんなものになるか。 それに期待ばかりもしていられない。 彼ら彼女らは身体の部位に差異はあれど みな必ず泣いていた。 お母さんである私の脳裏に言葉が流れる。 後悔。 懺悔。
/4ページ

最初のコメントを投稿しよう!