ナトゥール村の誘い

　ケルコ家。
　一枚の手紙とクスリの実のスープが机に置かれていた。
　ケルコおじさんへ。

　急にいなくなってごめんなさい。信じてもらえないけど、私は別の世界というか、そういう世界から来た人間です。本当は帰りたくなかったけど、ごめんなさい。
　ナトゥール村の人々は本当に温かくて、なんでこんなに優しいんだろうと不思議に思ったぐらいでした。
　私は今まで人に優しさを向けてこなかったなと反省しました。それに気づかせてくれたのはケルコおじさん含めたナトゥール村の人たちです。本当にありがとうございました。
　ライロから聞きました。ケルコおじさんが一番必死になって助けようとしてくれたこと。ケルコさんは命の恩人です。サルセラ・ロドさんと重ね合わせ、声を上げていたそうですね(この話もライロから聞きました)。明るく振舞っている裏では悲しんでいるのですね。泣きたいときは泣いてください。そんなケルコさんも見たかったな。
　最後に、ロドさんが好物だったクスリの実のスープとガラから教わったネックレスを置いておきます。両方とも上手くできなかったな。ロドさん・ケルコさんへの想いを込めました。ネックレスつけながら食べてみてください(笑)
　本当に楽しかったです。
　ナトゥール村の人達によろしく伝えてください。
　ライロ、もっと話したかったよ。
　ガラ、あの女の子とうまくいけばいいね！応援してる！
　ケルコおじさん、あ　がと　ございま　た。