『虚構の記憶』

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 ある日、当てもなく、ただ繁華街を彷徨っていると、見慣れない路地があった。  そこだけ薄暗く、気味が悪い通りだが、私は何故かその路地へと、無意識に赴いてしまった。  細い路地は、左右に店を構えているわけでもなく、ただ、茶色く錆びれた外壁が並んでいた。  暫く歩くと、奥になにか店らしき建物が聳え立っていた。  私は近付いてその店を確認する。
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