40人が本棚に入れています
本棚に追加
記者会見が終わった。
控え室で、水を飲む亮。
茅子はトイレに行っていた。
「亮、いいか」
「あぁ」
弘は険しい表情で言った。
「三森香澄が、お前の事で色々調べてるらしい」
三森香澄は、亮の元恋人だった。
亮とは同じ劇団に所属し、苦楽を共にした。
しかし、亮が売れ始めた頃に別れた。
それ以来、亮は会っていない。
「香澄....?なんでだ?」
「わからん!だがきっとお前にも連絡がいくだろう、でも絶対に会うな!」
「わかったよ」
ドアの外で、茅子が聞いていた。
その顔は、眉間にシワを寄せ、目を細め、不安と怒りが混ざっていた。
最初のコメントを投稿しよう!