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自分が、信長によって、あんなになるとは。女になるとは、こうゆう事なのかと、知った。
事は済んだが信長は濃姫を離そうとしない。うつ伏せの濃姫の身体を隈なく、手の指先、足の指の先まで口づけ、舌で舐める。
抵抗する力も、気力も無い。
腰を持たれ、持ち上げられ、丸く突き出た腰の後ろ下部、肉が豊かに付いている部分を信長はそっと撫で回す。さわさわと触られなんとも言えない感覚が、再び一点に集約されてくる。ときに掴まれ、開かれる。何かされるのかと思うが、それ以上はしない。返ってそれが身体をくねらし、期待したいわけでも無いが、冷めぬ身体には予期させ、感じさせる。
触れて欲しい……と思ってしまう。心情とは裏腹に欲をもよおす身体に抵抗する気にもならない。
ついに信長の舌が、触れた。びりびりと走り、震え、恥ずかしいも無く声が絞り出る。
しっかりと掴まれ、広げられ、身体を先程とは異なり、自分で支えてなくてはいけない分、一層違う感覚が来る。
震える身体。それを助長するかの様に信長の手は濃姫の背を通り胸を掴み、先を摘む。更に、細かく震える。
そして、また、じわじわと入れられた。串刺しにされたかの様に身体の中心を突き抜ける物。より強く、より深く、入れられているのではないかと思う程に、違う。
その存在が、動きだす。ゆっくりと、ゆっくりと出て行き、身体の中に入って来るのが余すことなく、刻まれてゆくように、認識させられるように、存在を主張している。
それを繰り返しされ、徐々に間隔が短くなってくる。早くなれば、成る程に、痺れに似た感覚が絶え間無く訪れる。
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