幼馴染との日常

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幼馴染との日常

「結衣子先生、この段ボールどこに置きますか?」 同僚の三隅先生が、薬品や絆創膏の詰まった段ボール箱を肩に担いで入ってきた。 「あ、すみません! 棚の前に横並びでお願いします。」 私、枚岡結衣子(ひらおかゆいこ)、25歳。大学卒業後、母校であるカトリックミッションスクール聖堂館学園小学部で、養護教諭をしている。 2泊3日のサマーキャンプ。養護教諭として同行し、やっと学校に帰ってきたところだ。 「あと2箱も持ってきます。」 「結構重いんですよ。助かります!」 たったの2泊3日。5年生は98名。 しかし、準備する薬品類はかなり多めに箱に詰めた。ポイントハイクに川遊び、今流行りの巨大アスレチックも体験する3日間。どうしても怪我人が増える。 「今回も怪我人、多かったですねー。」 「はい。でも、今年は大怪我がなくて良かったです!」 そう。 昨年は骨折した児童がいて、近くの総合病院まで付き添い、保護者に迎えに来てもらう、といったトラブルがあった。元気に遊んでくれるのは結構なことだが、怪我は最小限にしてもらいたい。子供達の楽しい思い出作りのためにも。
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