幼馴染との日常

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「梱包解くのは月曜日でいいか。」 帰りのバスが渋滞に巻き込まれ、1時間以上遅れての到着になった。生徒達も疲れたことだろう。 とにかくシャワーが浴びたい! 7月の初旬。今年は梅雨明けが早く、キャンプには最高の時期だけど、日中の暑さは半端ない。 汗やら日焼け止めやら虫除けやら… 1秒でも早く、肌から余計なものを取り除きたい! ◇ 「ただいま〜。」 自宅のリビングのドアを開けて中に入ると、揚げ物の匂いが漂う。 「おう!お疲れさん!」 ダイニングテーブルの定位置に座り、ごく普通に夕食を食べる男。隣の家に住む藤田家の末っ子、藤田亮平だ。 同級生で、生まれた時からの付き合い。185㎝の長身に、塩顔の精悍な面立ち。しかも現在、大学附属病院の小児科で研修医として勤務する、新人ドクターだ。 モテる要素しかない…まあ、実際モテるんだけど、ある理由により彼女が出来ない。 「亮平…帰ってたんだ。」 「おう! おばさんの天ぷら、サイッコーに旨いぞ。」 お前も早く食え! と、まるで自分の手柄のように言う。上機嫌だ。見れば、揚げたての天ぷらと冷やし素麺のセットになっている。 助かった…。
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