夜を切る

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「…情けない?」  夜切りは言い直しをしたが(どちらも同じだろ)と千秋は思った。 「どっちでも良いけど、しゃんとしろよ。黒田さんが見たら笑っちゃうだろ」 「…それは嫌だな」  千秋は背筋を伸ばした。 (…水足せば誤魔化せるかな?)  松造の酒を飲んだ事に対する策を練ろうと思ったが(いや、ここに来た時、勝手に飲んで良いと言っていた気がする)と思い返し一升瓶をそのまま押し入れへと戻した。 「よし、夜切、寝るぞ」  押し入れから布団を出すとテキパキとそれを敷き、夜切を手招きした。
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