※※※それぞれの一週間2

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※※※それぞれの一週間2

先に部屋へ戻って来た。 教えて貰いたい教科を選別してノートを開く 窓から心地好い風にレースのカーテンがふわりふわりとそよいでいる。 その様子をぼんやりと眺めながらふと、手元を見た。 人差し指に張られた絆創膏ー。 スローモーションのように開いていく唇から赤い舌で受け止められ咥え、熱い眼差しが思い出される。 まだ、指に残る感触がさざ波のように押し寄せては胸を締め付けた。 頬が赤みを帯びる。その時。 斗真「入るぞ。」 「あ…。」 キッチンでの出来事を思い出していたのを悟られない様に笑顔で隠した。 「宜しくお願いします。」 教え方はとても分かりやすく、春花が苦手とする癖を的確に捉え指摘してくれる。 『すごい…。』 そんなこんなで、みっちり2時間教えて貰った。 「教えて欲しい事はこれで全部?」 「うん!ありがとう。」 頬杖をつきノートをパラパラと目を遠す。 その横顔はなんともカッコ良くずっと見ていたくなる。 視線に気付き顔が近くなる。 「何だ?」 慌てて言い訳をした。 「えっと、休みの時は髪の毛、下ろしてるんだなーって。そっちもカッコいいと思ってつい…。」 一瞬不適な笑みを浮かべ。 囁くように。 「もっと近くで見てみる…?」 「え…んんっ!」 突然、唇を塞がれた。 両手で胸を押して離れようとしたが、既に肩と腰に腕を回されて抜け出せない。 「んっ…ふっうんっ…」 苦しくて酸素を取り込もうと口を少し開ける すかさず、ぬるんっと熱い舌が入れられた。 「はっうっ…ん」 歯列を丁寧になぞられ奥に引っ込んで縮こまっている小さな舌を唇の角度を変えながら捉える。 逃げ場が無くなった所で円を描いて形を確かめるように愛撫する。 息が出来なくて苦しいと哀願するように訴えた。 「んっんん!…ぷはぁっ」 ようやく唇が離された…。 「はっ…な、んでっ…」 「春花…好きだ…」 真剣な表情で愛の言葉を囁かれる。 心臓がトクン、トクンっとひときわ大きな音で打ち出した。 「俺の事…嫌い?」 『そんな聞き方ズルい…。』 「嫌いじゃない…。」 「じゃぁ、好き? 俺は春花の事、恋人にしたいって言う好きなんだけど。」 「突然過ぎて分からない。ごめ…。」 ごめんなさい、と言おうとしてチュッと軽くキスをされた。 「まだ、答えは出さなくていい。 俺に惚れさせてやるから。 ねえ、もう一回キスしてもいい?」 顔を赤くしながらコクンっと小さく頷く。 今度は優しく唇を重ねる…。 「口開けて…」 言われるまま口を開く… 一気に奥まで舌が入れられ激しく犯す。 息が出来なくてまた苦しくなる。 「鼻で息をするんだよ…ほら、やってごらん。」 すると、自然に鼻に抜けた甘い声が出る。 「ふっ…ぅん…はぁっ…」 Hな声に助長されて、ぴちゃぴちゃといやらしい濡れた音をわざと出して春花を煽る。 「あっ…んっ…ん、あんっ」 その時、ピピピピピピピピー! 斗真の腕時計がアラームで時間を知らせる。 名残惜しそうに唇を離した。 「もっと一緒に居たいけど、もう出掛けないと。ごめんな。」 困った笑顔で言われると引き止めたくなる。 「あ…うん。分かった…。」 チュッと軽くおでこにキスをして部屋を出て行った…。 一人部屋に残され体の熱りをもて余しながらベッドに倒れ込んだ。 悶々としながらも目を閉じ、次第に眠りに誘われて行く…。 とても濃い一日だった。
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