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※※※春花の変化・4
今日は聖南学園の創立記念日。
生徒達は皆、午後の授業は1次元だけ授業を受けて帰宅する事ができる。
こう言う早く帰れる日は滅多に無いので、生徒達は友達と下校途中、寄り道をするのが楽しみだ。
春花も家が近い和希と駅近くのカフェでお茶をする。
あの一件があって、和希は気まずそうにしていたが、春花のいつもと同じ接し方に救われ以前と同じようにじゃれたりして過ごせるようになった。
春花
「こうやって、カフェでお茶して帰るのって良いよね。」
和希
「ああ。今日は部活も無いから、自分で使える時間が多くあるのは気分的に軽いよな。」
そんな、他愛もない雑談を楽しくしていたら気付かぬうちに2時間近く経っていた。
和希「そろそろ、帰るか。」
春花「うん。そうだね。」
駅近くのカフェを出て、それぞれ帰路についた。
春花「ただいまー。」
ダイニングキッチンに顔を出すと、鈴木さんが忙しそうに夕食を作っていた。
美味しそうな、とっても良い香り~。
家政婦(鈴木)「春花さん、お帰りなさい。」
笑顔で出迎えてくれる。
挨拶を交わせる喜びを胸に、自分の部屋に入った。
鞄を机の上に置いて、制服を脱いで行く。
私服を羽織、前開きのシャツのボタンを留めてズボンを履く。
『帰って来たばかりだから、少しゆっくりしようかな。』
キッチンに行くと、料理が出来たらしく鈴木さんがお皿に綺麗に盛り付けていた。
春花
「アイスクリームを食べたいんですが、ありますか?」
家政婦(鈴木)
「はい。お持ちしますから、お待ち下さいね」
春花「ありがとうございます。」
リビングのスライドドアを開け、テレビを見ながらソファーで寛ぐ。
暫くすると、お盆に乗せて持って来てくれた。
が、綺麗な花柄のお皿に申し訳なさそうに乗せられた「アイスキャンディ」
円柱に固められたアイスに持ち手の棒が刺さっている。
『あ・・・ま、いっか。』
アイスキャンディを食べていると、何か視線を感じる…。
その方向を見ると斗真がいた。
春花「え? 仕事なんじゃ…?」
斗真「有給が溜まってて強制的に休まされたんだ。」
『なんか、目のやり場に困る。』
斗真が言うのも分からなくはない。
短パンから無防備に白い太腿を惜し気もなく晒(サラ)している。
しかも、口にアイスを含んで出し入れしているのだからっ。
『? あ!アイス、一口欲しいのか!』
斗真が自分を見ているのではなく、アイスを見ていると思ったのだ。
春花「あの…アイス、一口食べる?」
『いや、俺が見ていたのはそっちじゃ…
まぁ、くれると言うなら…クスッ』
春花の横にピッタリと座り片腕を腰に回し、グッと引き寄せ顎を上に向かせ唇を重ねる。
舌を入れ味わう様に絡ませる…。
「んっ!?…っん…あっ…」
ゆっくり離して唇をペロンと舐める。
「青リンゴ味だな、もう少しくれ。
鈴木さんに聞こえるから、声出すなよ。」
「そん、なっ…んっ…はっ…」
わざと、激しくキスをする。
逃げる舌を捕まえて形を探りながら前後にしごく…。
「っ…んっ…はっ…ん」
薄目を開けると春花はもう、目がとろけていた。
『可愛い…止まんないな…』
逃げ腰だった舌が次第に斗真に絡めてく。
受け取るように優しく合わせてやる…。
「ふっ…っ…んっ…ん」
太腿を撫でようとした瞬間!
ガタっ…
スライドドアに手をかけた音がして、2人は瞬時に離れてテレビの方を見た。
家政婦(鈴木)
「斗真さん、紅茶をお持ちしました。」
斗真「あ、あぁ、ありがとう。」
家政婦(鈴木)
「あの、時間になりましたので…」
時計を見ると午後4時30分。
家政婦(鈴木)「これで失礼します。」
斗真「ありがとう。」
鈴木さんはバッグを持って帰って行った。
春花は2人にされて、恥ずかしいやら斗真のせいで、もう立ち上がってしまっているのを
隠す様にトイレに行こうとする。
「あ、僕…トイレに行ってくる。」
腕を捕まれ胸に引き寄せられた。
「俺の部屋に行かないか…」
おでこにキスを落として、熱を持った声で囁かれる…。
どう、答えていいのかわからず耳を赤く染めながら見つめると…抱きかかえられた。
そのまま、ズカズカと2階へ上がって行く。
一番、奥の斗真の部屋の前。
不安そうに上目遣いで見てくる春花を安心させる。
「可愛い…春花…好きだ…」
胸がツキン、ツキンと痛む。
そのまま、部屋に入り鍵が掛けられた…。
静かにベッドへ寝かせ、カーテンを閉める。
まだ、明るい午後4時30分。
部屋は薄暗いが、お互いの姿はハッキリ見える。
春花にとっては明るいのと同じで、すごく恥ずかしい。
ギシィ…
春花にそっと馬乗りになって前髪をかきあげ、キスを落とす。
ハムハムと唇を食らうように吸い付く。
次第に甘い声が漏れる…。
「んっ…っ…はっあ…」
手をゆっくり腰からお尻に滑らせ、撫でまわす。
開いた唇の隙間から舌先を押し込んで歯列をなぞりながら舌と舌を絡め、だんだん激しくなっていく…。
「はっ、あっ…んっ…」
ねっとりとしたディープキスで甘美の疼きだけを求めるように仕向けて行く…。
今度は、太腿からお尻、胸とねっとり触りながら上へ上へと手を進めていく。
「あっ…ふんっん…」
胸に辿り着くと、まだ触ってもいない乳首がテントを張って主張している。
『キスだけでこんなに立たせて…やらしい』
触って欲しいと訴えている乳首を服の上から爪で軽く弾いた…。
痛みとは違うチクッとした刺激に体を仰け反らせ、癖になりそう…。
器用にボタンを外して脱がせ、首筋にキスをしてソコから舌先で乳首へ一本の線を引く様にツーっと降りていく。
「んっ…んっ…はっ…」
『ピンクで…小さくて、ずっと見ていたい』
優しく口に含み愛撫する…。
乳輪をなぞってから、乳首を高速で刺激する。
「あっ、あっ、あっ…だ、めっ」
下着と一緒に短パンを脱がせると、一糸纏わぬ産まれたままの姿になった。
再び唇を重ね合わせようとして顔を近づけると両手で胸を押して静止させて来た。
「どうした? 嫌か?」
「あの…僕だけ、裸は…恥ずかしい…」
「俺が裸になるってどういう意味か分かってるのか?」
「え?…」
「お前だけ気持ち良くさせてやるつもりだったが、脱いでやるよ。」
ベッドから降り、春花を背にして服を脱いで行く…裸になった斗真の体も鍛えて引き締まっていた。
鍛え上げた背中の僧帽筋(ソウボウキン)から脊柱起立筋までの綺麗な盛り上がりに、男らしい上腕三頭筋。
キリっと上がってセクシーな大殿筋(ダイデンキン・お尻)。ミケランジェロのダビデ像を思わせるような造形美にうっとりする。
斗真も一糸纏わぬ姿で、厚い胸板に春花を抱き締め耳元で囁く。
「春花が俺を誘ったんだ…覚悟しろよ…」
再び唇を重ね、今まで以上に野獣を思わせるかの如く激しく舌を絡ませてキスをする。
「はむっ…んっ…あっ、」
太腿の裏を撫でながら、膝を立てて左右に大きく開かせた。
十分にとろけた顔を確認すると、唇を離して状態を起こし、上から観察するように眺めるー。
唾液で濡れた唇が一生懸命に酸素を欲している表情、ピンクで痛いくらいに立っている乳首…白くて滑らかな綺麗な肌に細く、どこか色っぽさを感じさせる腰。
いやらしく、大きく広げた脚の中心にはピンと立ち上がった蕾に、ヒクヒクと男を誘っている花弁…。
『エッチで、可愛い過ぎ…』
「春花のエッチなところ、丸見えだよ…」
「やっ、見ないでっ」
慌てて隠そうとすると、静止させられる。
「隠さないで、可愛いから…」
小さな蕾を手でしごきながら、ピンクの花弁の入口をなぞって舐めまわす。
「あんっ…そんな、ところ…なめっないで」
「ほぐさないと春花が辛いだけだから…」
弛(ユル)んで柔らかさを感じ、長い舌を根元までぬるんっと入れて内側の壁をなぞる…。
「あっ…あっ…んっ」
一旦、舌を抜いてローションで濡らした指2本をゆっくり入れて出し入れする。
様子を見ると痛がる素振りは見せず、気持ち良さそうに甘い声を上げている。
『これなら、3本目も入れれるな…。』
3本目をゆっくり広げながら入れて行く。
全部入ったところで、出し入れをしながら春花のイイ場所を探る…。
「あっ、あっ、ん…あっ!」
「ココだな…」
確かめる様に何度も刺激する…。
「あっ!…あんっ…んっ…あっ」
春花は喘ぎながらも分かっていた。
悠が見つけたイイ所とは場所が違う事を。
勝手にイイ場所は一つと思い込んでいたのだ
十分ほぐれて受け入れの準備が整ったー。
「春花…入れるぞ…」
大きなカリが遠慮無しに沈められる。
ゆっくりゆっくり、止まる事なく押し進んで行く…。
「ああー!っ…んぁ」
「うっ…狭いな…」
時間をかけて根元まで入れた。
春花の中はキュゥキュゥと収縮しながら男根を締め付ける。
『あぁ…入れてるだけで、気持ちいい…』
「春花…大丈夫か…動くぞ…」
「っ…うん…」
ゆっくり引き抜いて、カリが出るか出ないかの所まで来ると、一気に根元まで貫いた。
「ああっ…ん…あっ…」
同じ動きを何度も繰り返す。
腰の動きに合わせて、甘く切ない声が部屋に響くー。
何度も腰を打ち付けるが、わざとイイ場所に当たらない様に挿入される。
もどかしくて無意識に腰をくねらせ、イイ場所に当たる角度に変える。
いやらしい腰のくねらせ方で、春花が始めて男を受け入れた仕草では無いと直ぐに分かった。
『悠だな。
まぁ、いいさ。俺のSexを欲しがるように体に教え込んでやる。』
動く、春花の腰を両手でガッチリ掴んで止めさせる。
「やっあ…んっ…」
「駄目だ。
まだ、イかせない…勝手に腰を振るな。」
また、ゆっくり挿入を繰り返す。イイ場所を外してー。
どのくらい経っただろうか。
春花は焦らしに焦らされてもう、限界だった。
蕾はこれ以上無いくらいに立ち上がり、我慢の蜜が垂れて濡れている。
「あっ…んっ…おねい…もっ…イかせて」
目には涙が滲み、切羽詰まった様に訴えた。
『本当に限界のようだな。
泣いてる顔もそそるな…』
余裕を見せているが、狭い春花の中で腰を振りながら斗真自身も耐えていた。
「分かった。イかせてやる。」
カリの角度を変えて、イイ場所を目掛けて激しく突く!。
「あっ!…あっ!…はぁっ」
やっと欲しかった快感に体が震える。
「あんっ…あっ…もう、でるっ」
「いいぞ…ぅっ…俺もっ…」
すごい、ピストンの早さで突かれて果てた…。
「いじめて、すまん。
春花が可愛くて、押さえが効かなかったんだ。」
「うん。…大丈夫。気持ち良かったから…」
『なんて、可愛い事を言うんだ!
自覚が無いって恐ろしい…。』
斗真のデカイ男根がまた、頭をもたげ始めたが、春花の体を気遣いグッと堪えるのであったー。
~
一週間の新婚旅行を終え、両親が帰宅をした。
よほど楽しかったのか、3人の息子達へのお土産を山のように買ってきた。
母
「ただいまー。
春花、寂しくなかった?母さんは寂しかったわ~」
開口一番は、恭子の春花への愛の言葉だった。
ま、これは家族皆が予想していた事で期待を裏切らない恭子に笑みが綻ぶ。
母
「あれ? 春花、なんか変わった?
色気が出て大人びた…?
母さんの可愛い春花が~。」
春花
「一週間で成長する訳無いでしょ。
母さんの勘違いだよ。もぅ」
いや、勘違いでは無いと日に日に大人に変えている張本人の義理兄2人は、春花の色気が増している事を自覚している。
斗真・悠『恭子さんの観察眼、すごい…。』
兄弟で同じ事を考え、冷や汗を掻いていた。
つづく。
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